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昨日、初めて自分だけで鹿を獲った。

初めて自分で仕留めて自分で解体してということを経験して、
このときの気持ちを忘れないように記録にとどめておきたいと思う。


11月1日、芽室の天候は晴れ。
最低気温は-2.6℃、最高5.4℃。
風なし。


10時過ぎになって、仕事もひと段落ついたので様子見がてら、いつもの森へ行くことにした。
ここは先日の台風の影響で林道が崩壊し、車で途中までしか行けないため、
入林者も少なく、今回も人影を見ることはなかった。

1時間ほど林道を歩きながら獣の気配を探る。
両側が伐採跡地の見通しのよい道になり、
今日のものと思われる鹿の群れの足跡を発見したので、
気配を消し周囲を注意深く観察しながらさらに奥へ。

小さな川の向こう側から雄鹿の鳴き声がした。
近くに群れがいるだろうと読んで、
川を渡って背丈ほどの薄い笹の中をかき分けながら進んだ。

ふいにすぐ近くで自分とは違う音がしたので視線を上げると、
5mほど先に、笹に見え隠れしている雌鹿がこちらに気づき様子をうかがっている。
逃げない。
ドキドキする。

ポケットから弾を取り出し、音を立てないように装填。
スコープでのぞくと距離が近すぎて焦点が合わない。

スコープから外して、目視で再度確認すると、目と目が合った。
撃っていいんだろうか、その覚悟はあるんだろうかと・・・
いまさらながらに考えてしまったけど、目の前にいる獲物を逃すわけにはいかない。
意を決して引き金を引こうとしたら・・・
なんとロックを外すのを忘れていた。。
落ち着いたつもりでいたけどすごく動揺していたようだ。

で、その間にガサガサっと、さらに奥へ逃げた。

笹の音が連続しないので、まだ近くにいるだろうと、
再度注意深く進んで前を見ると、15m先くらいのところでこちらの様子をうかがっている。

笹の隙間から耳がチラチラ見え隠れしている。
スコープでのぞくと、今度ははっきりとピントが合った。
ドキドキする気持ちがだんだんと落ち着いてきた。
妙に冷静な自分がいる。
見えている耳の少し下を狙って、ゆっくりと引き金にかけた人差し指を引いた。

森にこだまする銃声。
バタンと倒れる音。

よくよく確認するとそこは鹿道になっていた。

鹿は目の前に倒れていた。
3歳くらいの雌だろうか。
弾は首を貫通していた。
倒れてはいるけど、まだ動いている。

いま目の前で生きていた命が、自分の手によって終えようとしている。
獲物が獲れた喜びはあるけど、なんとも言えない罪悪感!?のようなものもある。
ほどなくして、動かなくなった。

ゆっくりと解体の準備を始める。
背開きの方法で背中のロースと、内ロース(ヒレ)、後ろ足をばらしていった。

丁寧にばらしていったので1時間以上はかかったと思う。
ザックは肉でいっぱいになった。
ものすごい重さになって、背負った肩にずっしりとくる。

まだ獲れたての肉はぬくもりがあって、ザックから伝わるあたたかさを背中で感じていた。
川沿いに歩いて林道に戻った。
歩きながら命を背負っていることを感じた。


初めての狩猟が1人でできてよかったと思う。
これからおそらく20年も30年も続けていくだろうし、
この最初のときに感じたことや気持ちの移り変わりや
すべての情景を1人だったからこそずっと忘れずにいられると思う。



2016年11月1日
初めて狩猟した日。



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