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2016.11.28 heart hurts
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今日も厳しいかなと諦めかけていた帰り道の林道。
左前方に数十メートル先の狩り分け地。
こちらに気づいていない大きい角を持った雄鹿を見つけた。

一気に体中に緊張が走る。
高鳴る気持ちを抑えるのが難しい。
心を落ち着かせようと自分自身に言い聞かせる。

右ポケットに入っていた弾を出し、慌てずにゆっくりと装填した。
スコープの先にはっきりと姿を捉える。
手前の小枝が邪魔をして思うように首を狙えない。

それにしても、
雄鹿の圧倒的な存在感に気後れしそうになる。

この前獲った時よりもあきらかに心がざわついてる。
撃っていいんだろうか。
自分に撃つ資格はあるだろうか。

もっと急所を確実に狙えるところまで移動したほうがいいと思いながら、
これ以上移動すればこちらに気づき逃げてしまう。
小枝が少し気になるが、首を狙ってゆっくりと引き金を引いた。

銃声とともに鹿が上に飛び跳ね、後方の斜面へ姿を消した。
一発で仕留めたと思った。

倒れているだろうと思ってゆっくりと鹿がいた場所へ向かう。
血痕はあるけど姿が見えない。

血痕を辿っていくと藪の中に消えている。
結構な血の量と吹き出し方の勢いをみると
ある程度いったところで力尽きると思っていた。

しかし、追えども追えども追いつかず、
しばらくしてさらに奥の藪へと逃げていく姿を見つけた。
動きはやや遅いけどぴょんぴょんと跳ねて奥へと消えた。

その後も必死になって汗だくになりながら
血痕を辿って1時間以上も藪をこいだけど、
結局追いつくことはできなかった。

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あれだけの傷を負いながら逃げ切った生命力にただただ驚きしかない。
そして、手負いのまま逃がしてしまったことへの申し訳なさが心に痛む帰り道だった。



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